冬は空気が澄んでおり、星空観察にはすごくいい季節ですよね。
太平洋側であれば天気も安定し、観察のチャンスも多くなります。
この記事では、冬の星空を存分に楽しむ方法をまとめていきます。
自分で観察するときはもちろん、親子で楽しむときや指導者として星空を解説するときにも使える裏技も伝授いたします!
宇宙の神秘をぜひ、お楽しみ下さい!
星空観察におススメ!超お役立ちアプリの紹介
いろいろなアプリがありますが、私がおススメするのは「Star Walk 2」というアプリです。
星空を観察するうえで必要な機能が一通り揃っており、操作もしやすいのが特徴です。
このアプリにはスマホをかざすと星の名前や星座がわかるという初心者にもやさしい機能が付いています。
さらに私の一番のお気に入り機能ですが、好きな日時の星空を表示することができます。
画面右上の時計マークをタップして、日にちや時間をシークバーで調整します。
今日は何時に月が出るのか、1週間後の星空はどうなっているのか、など、自分の観察したい日時に合わせて活用してみましょう。
他にも天体の雑学クイズがあったり、各天体の詳しい説明があったりと、星空を楽しみつくすにはもってこいのアプリとなっておりますので、ぜひ使ってみて下さい!
冬を代表する星座を紹介!
冬の夜空は観察しやすい星座が大集合しています。
こちらの写真は冬のある日の日没後、南東の空を撮影したものです。

どこにどの星座があるかおわかりいただけますでしょうか。
線で結ぶとこんな感じです。

どれも冬の夜空を代表する、超豪華なラインナップです。
それぞれについて、神話や見どころを交えて解説しましょう。それぞれについて、神話や見どころを交えて解説しましょう。
オリオン座
見つけやすさ:★★★★★
華やかさ :★★★★★

冬の星座と言われて真っ先に思い浮かぶのが、オリオン座ではないでしょうか。
冬の時期は日没後の東~南の空に見えるため、見つけるのも非常に簡単です。
横並びの3つの星と、その周りを明るい星々に囲まれた、まさに冬の星空の入門のような星座ですね。

特に1等星のベテルギウスとリゲルは赤と青で対照的な輝きをしており、ベテルギウスは冬の大三角を、リゲルは冬のダイヤモンドを構成しており、ひときわ輝いています。
また、3つ星の下には、「オリオン大星雲」という明るい星雲があります。
星雲とはガスや塵が集まったところで、まさに今、星が生まれている場所です。
肉眼でも確認できる星雲は少ないため、非常に貴重な存在です。
◎神話
海の神ポセイドンの子で、腕利きの狩人。慢心から「倒せない動物はいない」と豪語したため、女神ガイアが放ったサソリに刺されて命を落としました。今でもサソリが苦手で、さそり座が昇ってくるとオリオン座は沈んでいきます。
おうし座
見つけやすさ:★★★★☆
華やかさ :★★★★☆
オリオン座の3つ星を延長した先あたりにV時の星の並びがありますが、これがおうし座の目印です。

おうし座には見どころが2つあります。
1つ目はV時の星の並びが特徴的な、「ヒアデス星団」という星の集まり。

ヒアデス星団はおうし座の顔の部分に当たり、その中で一際赤く光るのが1等星アルデバランです。
これは「荒ぶる雄牛の右目」と言われています。
もう一つはヒアデス星団のさらに上、牛の肩のあたりで青白く光る星の集まり「プレアデス星団」です。
日本では古くから「すばる」として親しまれ、清少納言の『枕草子』でも「星はすばる…」と絶賛されました。
視力が良い人なら6〜7個の星を確認できます。
一番明るい星が「アルキオネ」です。
ちなみに双眼鏡を使うと本当にたくさんの星が集まっているのが観察できますので、ぜひ使ってみてください!
◎神話
おうし座のモデルは、神々の王ゼウスが変身した姿だと伝えられています。
【あらすじ】
フェニキアの美しい王女エウロパに恋をしたゼウスは、彼女に近づくために雪のように白い雄牛に姿を変え、牛の群れに紛れ込みました。その優雅で大人しい牛に惹かれたエウロパが背中に乗ると、牛(ゼウス)は突然走り出し、海を渡ってクレタ島まで彼女を連れ去ってしまいます。そこでゼウスは元の姿を明かし、二人は結ばれました。夜空に描かれているおうし座が「上半身」だけなのは、下半身は海に浸かって泳いでいるからだと言われています。
ちなみにフェニキアとは現在の地中海の東岸あたりの地名です。
この周辺地域はエウロパの名前から、のちに「ヨーロッパ」と呼ばれるようになったとも言われています。
ふたご座
見つけやすさ:★★★☆☆
華やかさ :★★★☆☆
オリオン座の左上、ベテルギウス方向に視線を延長すると2つの明るい星が並んでいます。

これが双子の兄弟の星座、ふたご座になります。
兄の名前はカストル(2等星)、弟はポルックス(1等星)と言います。
1等星と2等星なので、比較的目立つ星ですね。

兄のカストルは「白」、弟のポルックスは「オレンジがかった黄色」をしています。
毎年12月中旬に活動するふたご座流星群は、年間最大級の流星群としても有名です。
12月に観察する場合は、流れ星が観察できる絶好のチャンスですので、ぜひ探してみてください。
◎神話
スパルタ王妃レダに魅せられたゼウスは、白鳥に姿を変えてレダにお近づきになりました。この2人の間には双子の王子、兄カストルと弟ポルックスが生まれました。 弟は神の血を継ぎ「不死身」でしたが、兄は人間として命に限りがありました。ある戦いで兄が命を落とした際、弟は深く悲しみ「自分の命を半分兄に分け与えてほしい」とゼウスに願います。その深い兄弟愛に打たれたゼウスが、二人を揃って星空に上げたとされています。
おうし座の神話もそうですが、ゼウスは様々な姿に変身します。
「鷲(わし)」や「黄金の雨」など、なんでもござれです。
調べてみると面白いですよ!
ぎょしゃ座
見つけやすさ:★★★★☆
華やかさ :★★★☆☆
天頂(真上)近くで輝く、整った五角形が特徴の星座です。

この五角形には1等星カペラと、2等星エルナトを含むので、比較的明るい場所でも見つけやすいと思います。
実はエルナトは、「おうし座の角の先」でありながら「ぎょしゃ座の五角形の頂点」でもあるという、一人二役をこなしていた星です。
国際天文学連合(IAU)が星座の境界線をはっきりと決めた際、エルナトはおうし座に属することになりました。
境界線が決まった今でも、ぎょしゃ座の五角形の一部として描かれることがほとんどです。
◎神話
アテナイの伝説的な王、エリクトニウスの姿です。彼は足が不自由でしたが、それを補うために4頭立ての馬車(戦車)を発明しました。その知恵と勇気がゼウスに称えられ、星座になったと言われています。星座の五角形から飛び出ている部分は「子ヤギ」を抱いている様子を描いており、幸運のシンボルとされています。
冬の大三角
オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンからなる、正三角形に近い大三角です。

シリウスは全天で最も明るい恒星です。
オリオン座の三つ星を左下に伸ばした先で強烈に輝いていますが、地平線に近いときは、大気の影響でダイヤモンドのようにキラキラと虹色に色を変えながら瞬く姿が見られます。
また、こちらの記事でも紹介していますが、ベテルギウスは超新星爆発が噂された天体でもあります。
まさに冬を代表する大三角です。
ちなみに覚え方は、「ぺ・プ・シ」です!
冬のダイヤモンド
今まで紹介してきた天体の集大成です!
それぞれの代表する星を結ぶと「冬のダイヤモンド」の完成です。
オリオン座のリゲル、おうし座のアルデバラン、ぎょしゃ座のカペラ、ふたご座のポルックス、こいぬ座のプロキオン、そしておおいぬ座のシリウス。

冬のダイヤモンドは非常に広い範囲に広がっておりますので、視野を広くしてみるのがポイントです。
夜空いっぱいに広がるダイヤモンドはまさに圧巻です!
ぜひ自分の目で観察してみてください!
星空観察の裏技!懐中電灯ライトセーバー
ここからは保護者や解説者向けの内容です。
昔は「あそこに見える星がシリウスだよ」などと、指さしで解説していたのですが、観察者から「どこ?」と言われることが多かったです。
その時は「オリオン座の左下に見える明るい星で…」などがんばって説明するのですが、伝わらないことも多々ありました。
そこで見つけた方法が、高輝度LED懐中電灯をライトセーバーのようにして使う方法です。
写真で見せるとこんな感じです。

このようにすることで、解説したい星をピンポイントで指すことができます。
広域モードにすれば、足元を照らす普通の懐中電灯として使うこともできます。

安全な移動を手助けしてくれるだけでなく、星空を照らすポインターとしても活躍してくれる、まさに一石二鳥のアイテムです。
まとめ
冬の星空の魅力をたくさん書き綴ってしまいましたが、これでもまだほんの一部です。笑
そしてなにより、みなさんには「自分の目で見る」ことの感動を知っていただきたいです。
星空というのはいつの時代も多くの人を魅了してきました。
私自身、疲れているときや悩んでいるときは必ず星空を見上げます。
ひろ~い宇宙の中では、自分の疲れや悩みがすごく小さなことに思えて一瞬で癒してくれます。
みなさんも冬の美しい星空を通して、自然や理科を好きになってくれたらうれしいです!
ぜひ、星を楽しんでくださいね!


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