みなさんは「知育菓子」というものをご存じですか?
知育菓子とは、自分で粉を混ぜたり、こねたりしてつくって食べる「工作キット」のようなお菓子です。
私が小さいころは「ねるねるねるね」が大好きでよく作って食べてました。
CMもインパクトがあり、かなり有名ですよね。
そんな知育菓子の大きな特徴は、自分でつくるというのはもちろん、「化学反応」が使われているという点です。
ただ作るのも楽しいですが、扱い方次第で知育菓子は優秀な教材になりえます。
知育菓子を『教材』へとランクアップさせるコツはずばり!
「問いかけ」です。
今回の記事では、元教師の視点から、子どもの探求心をくすぐる問いかけの例を紹介していきます。
おうちでは保護者の皆さんが先生です!
ぜひ親子で楽しみながら作ってみてください。
それでは、いってみましょー!
「Wスライムゼリー」を親子で楽しもう!

まずはこちら。
とろとろ&ふわふわのスライム食感のゼリーが作れる「Wスライムゼリー」です。
先日ふらっとダイソーに寄った際に偶然見つけたものですが、こちらはお菓子づくりではおなじみの「まぜる」という作業を通して、楽しく実験できます。
セット内容はこんな感じ。

パッケージの裏面に作り方が書いてあるので、参考に作ってみましょう!
「のびのびスライムのもと」で実験しよう!
まずはのびのびスライムをつくってみましょう。
☆の模様がついた容器に水と「のびのびスライムのもと」を入れます。

水に粉を入れた時点で、わずかですがしゅわしゅわと泡が出ていました。

ここで声掛けポイントです。
「なんか出てきてない?」
です。
「表面見てごらん」とか「なんか出てるよ」だと、親が答えを知っている感じが出てしまうかなと思います。
親も一緒に疑問を持っている感じを出すと、より子どもが興味を持ちやすくなります。
これは私の教師時代の授業テクニックでもあるのですが、「大人(教師や親)も一緒に観察しているんだよ」という感じを出すことができるのです。
一方的な知識の押し付けではなく、伴走が探求心向上のカギになります。
ちなみにこの泡の正体はおそらく重曹と酸味料の中和反応による二酸化炭素です。
成分表示を見てみると、このような成分が並んでいます。↓

Wスライムゼリーを販売しているKrasie公式HPの「よくあるご質問」にもありますが、ねるねるねるねと同じような原理ですかね。
(クラシエ公式HPのふくらむ原理の解説はこちら。https://www.kracie.co.jp/soudanshitsu/qa/1226611_4569.html)
なので子どもへの解説としては、
「別々のものが混ざると泡が出ることがあるんだね」
など、化学反応を柔らかく解説してあげるとよいかと思います。
もちろん、科学大好きっ子にはガチ解説もgood!ですね。笑
さて、のびのびスライムにしていくには100回混ぜるとのことなので、根気よくまぜまぜしていきます。

50回ほど混ぜた様子。↓

まぜまぜまぜまぜ…。
そして…
100回終了!↓

のびのびスライムということで、かなりの粘り気です。
しかし、ここで私の悪い癖が…(^^;
「もっとまぜたら、もっとトロトロになるんじゃね?」
と。笑
ぜひ同じことを言ってあげてください!
面白そうなことを提案すると、子どもは喜んでやります。
自分から進んで試すということがだんだん好きになっていくはずです。
ちなみに私は1000回ほどまぜました。笑
結果はこちら。

色もとろみも別物でございます。✨
ちなみに「もっとトロトロにするにはどうすればいいかな?」などの問いかけも、考えるきっかけをつくれますのでいいと思いますよ!
「もこもこスライムのもと」で実験しよう!
続いて、もこもこスライムをつくっていきます。
トレーの一番大きいスペースに、水と粉を入れていきます。

この時点ですでにかなり泡が出ています。↓

ここでも声掛けポイント。
「さっきとなんかちがくない?」
です。
泡の量や色など、先ほどと比較して違うポイントがあるので、この問いかけが「観察・比較」のきっかけになります。
さらに、
「どこがちがうの?」
と追加で質問してあげると、より細かく観察する力や自分の言葉で説明する力も鍛えることができます。
ちなみに解説としては、泡の量が多いのはのびのびスライムのもとより重曹と酸味料の量が多いからですかね。
また色の違いは、のびのびスライムの青色は「スピルリナ青」、もこもこスライムのもとの赤色は「野菜色素」や「カロチノイド」の色だと思われます。
こちらもKurasie公式HPに似たようなQ&Aがありますね。
(クラシエ公式HPの色素に関する回答。https://www.kracie.co.jp/soudanshitsu/qa/1226611_4569.html
下の方にスピルリナ青に関する解説もあります。)
こちらは50回混ぜるとのことなので、まぜまぜ。

かなりもこもこになりましたね!
おまけ:さらに1000回混ぜると…?笑
ここでも、またまた私の悪癖発動。
「よし。これも1000回まぜよう。」
とね。はい。笑
気になっちゃったんだからしょーがない!
と、やってみた結果がこちら。

とろっとろです!笑
ただし、ここでも探求ポイント。
「なんでもこもこじゃなくなったんだろうね?」
と聞いてみてください。
みなさんは説明できますか?
これは発生した泡が少なくなってしまったからだと思われます。
混ぜすぎると気体は抜けていきます。
だからこそ、公式のつくり方では混ぜる回数が50回と少なめです。
写真を見ても泡の量や大きさが違うのがわかりますね。
ちなみに私は1000回混ぜましたが、もっと少なくても結果が出ますので飽きっぽい子などは少なくてもいいと思います。
「とろとろ」と「もこもこ」を混ぜると…?
最後に空いているトレーで2つのスライムゼリーを混ぜてみましょう。
では最後の集大成。
シンプルに
「どうなっちゃうんだろうね?」
と聞いてみましょう!
ここまでの実験で様々な反応を見てきているので、次に起こることに対してわくわくしている状態です。
予想を促し、考えさせてみましょう。

全部を混ぜる必要はありませんので、好きな量をトレーに移します。
混ぜてみると…。↓

このようにゼリー状になりました!
「やっぱりちがうもの同士が混ざると変わるんだね。」
など、解説してあげましょう。
ここで気付かせたいのは「前回行った実験と同じく、違う物質が混ざると変化が起きることがある」ということです。
実験では「過去と比較すること」が非常に重要になります。
「前回はこうだったから、次もこうなるかも」など、予想する力を伸ばしてあげましょう。
この反応は、人口イクラをつくる際に使われることで有名なゲル化剤「アルギン酸ナトリウム」によるものです。
Kurasieの商品に「つかめる実験!ふしぎ玉」という商品があるのですが、これもアルギン酸ナトリウムを利用した商品。
アルギン酸とカルシウムイオンが化学反応を起こし、分子と分子が連なってゼリーになる、つまり「ゲル化」するわけですね。
科学用語でイオン架橋と言います。
(ふしぎ玉についての公式HPはこちら!https://www.kracie.co.jp/foods/okashi/chiiku/product/fushigidama/learning.html)
まとめ
いかがだったでしょうか。
知育菓子は保護者の問いかけ次第で、非常に優秀なプチ自由研究キットに早変わりします。
今回は子どもの探求心が育つような声掛けを例で挙げてみましたが、必ずしもこれが正解というものはありません。
状況や性格に応じて声掛けを変えて、ぜひ探求心を伸ばしてあげてください。
そして何より、楽しむ心を忘れずに!
これは大人だろうと子どもだろうと関係ありません。
大人が楽しむ姿をみると、子どもも楽しく学ぶことができます。
これからも楽しい科学ネタをたくさん紹介していきますので、ぜひチェックしてくださいね!
もちろん私も楽しみますよ!
今回のWスライムゼリーもおいしくいただきました!👍
次回は「グミつれた」での実験です。
お楽しみに!
それでは、また!
※本記事の内容は、パッケージに記載された原材料や公式HPの情報に基づき、一般的な化学知識を用いて筆者が考察したものです。クラシエ株式会社の公式見解を代表するものではありません。実験や調理を試される際は、公式HPや商品のパッケージをよくお読みください。また、アレルギーをお持ちの方が召し上がる際は、必ず最新のパッケージ裏面をご確認ください。

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