台風のシーズンと言えば「秋」のイメージですよね。なぜ「夏」ではなく、「秋」なのか?その理由を1分で説明します!
春:そもそも海水温が低いため、台風の卵「熱帯低気圧」ができにくい時期です。もしできたとしても、成長することなくすぐに消えてしまうことが多いでしょう。
夏:海水温が上がり、いよいよ台風が成長しやすくなってきます。しかし、夏の台風は日本に近づくことは少ないです。その原因はずばり、「太平洋高気圧の存在」です!
日本の夏は広い範囲がこの太平洋高気圧に覆われます。
「太平洋高気圧」が「低気圧(台風)」の接近を防いでくれるのです!

秋:夏も終わり、夏の暑さをもたらした太平洋高気圧は日本から離れていきます。その結果、台風はちょうど日本にぶつかるコースを進むことになるのです。

さらに、日本上空には「偏西風」という西から東に向かう風が吹いています。
夏の間は日本の北の方にあった偏西風が、秋になるとちょうど日本上空をふくようになります。
このため、台風はうまい具合に、九州→中国・四国→近畿→中部→関東・東北と全国的に横断してしまうわけです。

高気圧の移動や偏西風の変化、おまけに日本列島は西から東にかけて細長いので、まるで台風に「日本を襲ってください」と言っているような条件がそろってしまうわけですね。
みなさんも秋の台風には十分注意してください。それでは、また!
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