秋晴れが続き、気持ちよく近所を散歩していた日のこと。
ふと道のはしを見ると、なにやらかわいらしい花が咲いていました↓

よーく見てみると、ナスのようなトマトのような花…。
でも色が白っぽい。
一般的にナスは紫、トマトは黄色い花を咲かせます。
さらにかなりの数の実をつけており、その見た目は小さめのトマトのよう↓

中には紫がかった黒い実もちらほら。
不思議なこの植物の正体、じつは…
「イヌホオヅキ」という有毒の植物のなかまなんです。☠
かわいらしい見た目とおいしそうな実からは想像できなそうですよね。
知らなければ食べてしまいそうです。
自分の身を守るためにも、この記事でしっかりと特徴を押さえておきましょう。
それでは、いってみましょー!
詳しくは「アメリカイヌホオズキ」
イヌホオズキはナス科ナス属の一年草です。花がナスに似ていたのはこのためですね。
また、ナスに似ているけど役に立たないことから、別名「バカナス」と呼ばれています。
すごい名前です(笑)
今回見つけたのはそのなかま、「アメリカイヌホオズキ」です。
その辺の道端や街中でも生えており、夏から秋にかけて花を咲かせます。
全体の写真はこんな感じ。↓

全長1mくらいでしょうか。
根っこもかなり立派でした。
この1株だけで大量の実が…どーん!↓

ほとんどがみどり色でしたが、黒いのもちらほら。
草木染めとかに使えるかなーと思いつぶしてみましたが…。↓

微妙ですね。笑 大量にあればいけるかも…??
ただ毒草なので使わないのが無難かもですね。
しばらく歩いた先にも生えていました!↓

本当にどこにでも生えていますね。
イヌホオズキとアメリカイヌホオズキの違い
イヌホオズキとアメリカイヌホオズキはかなり似ており、見分けるのが難しいです。
しかしいくつかわかりやすいポイントがありますので、見かけたらぜひ観察してみてください♪
実のつき方
- イヌホオズキ:実がパラパラと分散してつく(総状)
- アメリカイヌホオズキ:実が一箇所にブーケのように集中してつく(散形に近い)
わかりいただけるだろうか……。↓

もういちど……。↓

アメリカイヌホオズキは実が1か所から集中して出ていることが多いです。
花の色
- イヌホオズキ:光沢(こうたく)がない
- アメリカイヌホオズキ:つやつやとした光沢がある
↓太陽が出ているときに写真を撮ると、表面がつやつやです✨✨

やっぱり実はうまそうなんだよなぁ…。
花の色(残っていれば)
- イヌホオズキ:白が多い
- アメリカイヌホオズキ:うすい紫になることがある
今回観察したもののには花が残ってくれていました!🌸↓

うっすら紫色です。かわいい…(^^♪
お気に入りの写真です💛
原産地
そのほか、イヌホオズキは世界の温帯から熱帯にかけて広く分布していることから、「史前帰化植物(しぜんきかしょくぶつ)」と考えられています。
史前帰化植物とは、文字通り「歴史が記録される以前」、つまり稲作など農耕が始まった時代に、作物や文化とともに日本にわたり、定着した植物のことです。
そのため、自生している植物として古くから日本の生態系の一部と見なされており、「在来種」に近い扱われ方をします。
一方でアメリカイヌホオズキは、その名の通り北アメリカ原産の外来植物です。
物資の輸送や交流が盛んになった近代以降に、種子が運ばれて定着したと考えられています。
日本では戦後の1951年(昭和26年)に兵庫県で初めて確認されたと比較的新しく、その後急速に全国に広まったそうです。
知っておきたい!毒性と注意点
イヌホオズキ類はすべての部分に毒素を含んでいるため、葉、茎、花、根、そして実の全てが有毒です。
特に、緑色の実には、高濃度の毒素が含まれているので注意が必要です。
どんな毒なの?
毒の正体はずばり、ソラニン類(主にソラニン、チャコニンなど)という有毒成分です。
ジャガイモの芽やみどり色の部分にも含まれることで有名ですね。
植物が自分の身を守るために作り出す毒素です。
食べるとどうなる?
食後の30分~1時間程度で、次のような症状が出ます。
ただし、人によっては12時間ほどかかるなどまちまちらしいので注意が必要です。
- 消化器症状:吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、胃炎
- 神経症状:頭痛、めまい、錯乱(混乱)、眠気、運動失調、痙攣
- 重篤な症状:低血圧、呼吸困難、麻痺、昏睡状態
特に体重の軽い小さなお子さんは注意が必要です!
大量摂取の場合、まれに心不整脈や呼吸不全による死亡例も報告されています。
もし食べてしまったら…

以下の手順に沿って直ちに対応してください。
1.口に残っている場合はすべて吐き出し、水で洗い流す
2.症状の有無にかかわらず、すぐに医療機関(病院)を受診してください。
最寄りの総合病院や内科・小児科がよいでしょう。
ただし、症状が重い場合は救急車を呼んでください。
- 救急車を呼ぶべきケース: 意識が朦朧としている、激しい嘔吐が止まらない、呼吸が苦しい、痙攣を起こしているなど、重篤な症状が出ている場合は迷わず救急車を要請してください。
- 重篤でないケース: 食べた量が少量で症状がない場合でも、念のため医療機関に連絡し、受診の必要性を確認してください。
3.医師に伝えるべき情報
- 何を(どの植物を)食べたか: 「イヌホオズキの実(または葉)を食べた」と伝えます。
- いつ食べたか: 誤食したおおよその時刻。
- どれくらい食べたか: 食べた量(例:実を2~3粒、葉を少量など)。
- 現在の症状: 吐き気、腹痛、頭痛など、現れている症状全て。
- 食べた人(またはペット)の情報: 年齢、体重、持病の有無。
4.応急処置について(自宅でできること)
- 水分補給: 嘔吐や下痢による脱水症状を防ぐため、水やスポーツドリンクなどで少しずつ水分を補給します。
- 自己判断での処置は避ける: インターネット情報などを頼りに、自己判断で「吐かせる」「薬を飲ませる」などの処置を行うのは避けてください。専門家(医師)の指示を仰ぐことが最優先です。
いざというときに冷静に判断するのは、かなり難しいですよね。
救急車読んだ方がいいの…?とか、どこの病院に…?とか。
私も部活中に生徒が熱中症になってしまったとき、救急車を呼んだことがあります。
ためらってしまうかもしれませんが、大丈夫です。
勇気を出して呼びましょう!
あなたの判断が命を救います。
イヌホオヅキの花言葉
イヌホオズキの花言葉は『真実』と『嘘つき』。
どっちやねん!と突っ込みたくなりますが、由来を聞けば納得です。
道端の目立たない場所で小さな白い花、小さな実をつけるといった、飾り気のない、ありのままの姿が「真実」や「純粋」といったイメージと結びつけられたと考えられます。
一方の「嘘つき」は「美味しそうな見た目の裏に毒を隠している」ことに由来します。
物事はとらえようによって、こうも違った解釈になるのですね…。
非常に面白いです。
まとめ
以上、イヌホオズキについてのまとめでした。
けっこういろいろなところに生えているので、今後目にすることがある人もいると思います。
かわいい見た目でも恐ろしい毒をもつ植物ということで、そっと見守るだけにしてくださいね。
決して食べてはいけませんよ!
それでは、また!


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